一寸に 満たぬ小いさき 草丈で
わが足縛る 名知らぬ花よ
深山には 柵の無き 自由らが
梢に遊び 草間に寝居る
愚か身が 日々に迷って 闌れ道
帰りも出来ぬ 昨日を歩き
我が生涯 海と戦い 地に挑み
空を翔けんと 夢見て泣いて
今日もまた 山中に在る 野生爺
小鳥や風と 自由に遊び
文明の 利器もたまには 必要(いる)けれど
概ね古代に 溺れて生きて
錫杖に 寝惚け猪 我へ来て
蹴り飛ばされて 眠りの覚めて
※
普通は錫杖の音から逃げるのですけど、
たまには向かって来る兵(つわもの)もいます。
その時には、私に蹴られるか、私の足が空を蹴って
私自身がひっくり返るか…の、どちらかです。
因みに過去四回の突進で、二勝二敗の成績です。